天照大御神と須佐之男命は確執を残したまま別れてしまいました。

 
須佐之男は高天原で暴れ、非道を尽くしたため、天照大神は恐れをなして、天の岩屋戸を開いて隠れてしまい、出てこようとしなくなります。

 
これが有名な天の岩屋事件です。

 
iwato天照大神は太陽の神、その神が隠れてしまったので、天上界(高天原)も地上界(葦原の中つ国)も漆黒の闇となり、ありとあらゆる禍が起こり始めます。

 
高天原の神々は集まって協議をしましたが名案がうかばず、造化神の一人である高御産巣日神(タカミムスヒノカミ)の子で知恵者であると名高い思金神(オモイカネノカミ)に判断を仰ぎました。

 
思金神の提案した目論見とは、

 
たくさんの鶏を集め、鳴かせる。鶏の鳴き声は、日の光を呼び、悪神や悪霊を追い払います。次に神事に用いる榊の木の上の枝に勾玉の玉飾りを吊るし、中枝に大きい鏡をかけ、下の枝に白と青の幣飾りをたらし岩戸に捧げる。

 
鶏が鳴き出し、鏡がキラキラと輝き、勾玉がサラサラ美しい音を出し、同時に天児屋命(アメノコヤネノミコト)が祝詞を唱え、天宇受売命(アメノウズメノミコト)が踊る。それに合わせて高天原の神々が騒いで盛り上げる。

 
岩戸の陰に手力男神(タヂカラオノカミ)が隠れており、外の騒ぎを気にして覗き、鏡に映る自分の姿を他の貴い神と勘違いして身を乗り出した天照大御神を引き出し、岩屋戸を塞ぎ、しめ縄を張ってしまうというもの。

 
その目論見通り、事を運び、高天原も葦原の中つ国も、眩いばかりの光を取り戻しました。