伊邪那岐神の亡くなった伊邪那美神を恋しく思う気持ちは、その原因となった火之迦具土神を殺害しても収まらず、黄泉の国まで追いかけていきました。

 

しかし、黄泉の国で他の神々と共食していた伊邪那美の姿を見て、恐れおののいた伊邪那岐神は逃げ出します。

 
そのとき、黄泉国の醜女や軍勢、最後には伊邪那美自身までが追いかけてきたのですが、やっとの思いで黄泉の国を脱出した伊邪那岐は、千引(ちびき)の岩で道をふさぎました。

 

 

その場所が黄泉比良坂(ヨモツヒラザカ)であるといいます。道をふさいだ千引岩を間に挟んで二神が離別の言葉を交わしたとされています。

 
こうして伊邪那美神と決別し日向国に逃げて帰った伊邪那岐神は大河の河口で汚れを落とすために御祓をしたそうです。

 
その時もたくさんの神が生まれ、最後に水から上がって左の目を洗った折に天照大御神(アマテラスオオミカミ)、右の目を洗った時に月読命(ツクヨミノミコト)、鼻を洗うと須佐之男命(スサノオノミコト)が誕生しました。

 
amaterasu伊邪那岐神はこの三神の誕生を至極喜び、天照大御神には昼の世界を太陽の神として治めること、月読命には月の神として夜の世界を治めることを、須佐之男命には海の国を治めるように命じました。

 
天照と月読は伊邪那岐神の言いつけを守りましたが、須佐之男だけは言いつけを守ろうともせず子どものように暴れてばかりいました。

 
その理由を確かめると母(伊邪那美)がいないことが寂しく、母のいる国に行きたいというので説得をしようとしましたが、最後には「この国から出て行け!」と追放することになるのです。

 
これを機に、伊邪那岐は隠棲することとなったのです。